イメージサークルをコンバーションレンズで拡大する

おすすめ度
購入のしやすさ 7/10
Kiev 16 C-3用のレンズ、 RO-51 20mm F2.8とIndustar 50mm F3.5 は通常セットで、数千円~と格安で販売されています。
使いやすさ 1/10
- バックフォーカスが短く、レンズ後縁をカメラマウントよりも内側に入れる必要があります。
- RO-51 20mm F2.8はイメージサークルが小さく(APS-Cサイズよりもさらに小さく)、35mmフルサイズ機/APS-C機では足りません。
- これらの問題点をを解決するために、あり合わせの凹レンズを用いてコンバージョンレンズとして、イメージサークルの拡大とバックフォーカスの延長を行いました。
現代レンズと比較した描写の独自性 -/10 未評価
あり合わせのレンズで作るコンバージョンレンズは酷い写りです。オリジナルの安定した描写とは全く異なりますので、評価は割愛します。
総合 1/10
16mmフィルムでの20mmですので、とりわけ広角ではありません。RO-51 20mm F2.8はTessar型です。確かに広角レンズではありますが、とりわけ変わったレンズ構成でもなく、イメージサークルが小さく、バックフォーカスの短いTessar型です。
モデル詳細
RO-51(PO-51) 20mm F2.8は、Kiev-16C-3という16mm カメラに装着されていたレンズの1本です。レンズ構成は3群4枚のTessar型です。

最も残念な点はイメージサークルが小さく、マイクロフォーサーズセンサー機でも酷いケラレが起こります。1インチセンサー機を使用するか、超高画素機で撮影をして、クロップする必要があります。
手持ちのα7S3(1210万画素)は論外として、α7R3の4240万画素で、RO-51(PO-51) 20mm F2.8のイメージサークルギリギリでクロップすると、4.5分の1程度(942万画素相当)になります。6000万画素機で何とか使えるレベルです。
撮影準備
コンバーションレンズなし
フランジバックのみの調整であれば、下記M27-NEXで写真撮影が行えます。
M42-NEX(プレート) を結合すると、下記イメージサークルが得られます。

コンバーションレンズあり
上記ではイメージサークルが小さすぎるので、Amazonで購入可能な2つのレンズを使い、イメージサークルの拡大を狙います。
3Dプリンター出力

Parts1:RO-51接合部
Parts4:M42-NEX(プレート) を結合します。

撮影(作例)



クロップ無しで35mmフルサイズセンサーでは、絞り込んでも、激しい周辺減光・歪みがあらわれます。これは補正レンズの影響です。

多少のトリミングでも、十分な画素数が確保できます。

周辺が酷く流れます。



フレア&ゴーストが発生します。





オリジナルはTessarなので、ピントが合った部分はシャープです。


ありがとうございます。


