ICA Novar-Anastigmat 50mm F4.5

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Zeiss製ではないトリプレット

おすすめ度

購入のしやすさ 8/10

NOVAR ANASTIGMATの評価はTessarよりも低く、中古市場では非常に安価(数千円~)に取引されています。また、大量生産されたために、流通量も豊富です。

使いやすさ 5/10

  • 開放でもF4なので、開放から十分に使えます。
  • このモデルには合焦距離調節機構(ヘリコイド)が搭載されています。ヘリコイド付きマウントアダプターは必須ではありません。
  • T, T*が無く、耐逆光性能は低めです。フレア&ゴーストが発生します。
  • ミラーレス機で使用するには、フランジバック調整(マウントアダプター)が必要です。
  • 使用して最も使いにくく感じる点は、「指かぶり」です。合焦距離を調節しようとヘリコイドを操作すると、小さくて、レンズ前面に指が来てしまいがちです。
  • 最短撮影距離1mは短くはありませんが、ヘリコイド付きマウントアダプターを用いることで十分対応可能です。
  • ピントの山がなだらかで、分かりにくいです。

現代レンズと比較した描写の独自性 5/10

  • 解像力は高くありません。
  • 開放では端は流れて、解像は甘くなります。
  • やや周辺光量落ちがみられる場合があります。
  • 逆光であらわれるフレアによりコントラストが甘くなりますが、順光ではコントラストは高い表現をします。
  • 暖色系の色かぶりがおこりやすくなります。

総合 5/10

ICAのカメラに搭載されていたこのレンズは、安価なモデルですが、工業技術は高く、しっかりとした作りです。描写は、解像力低めのトリプレット型らしいものです。一方、フレア&ゴースト以外で、明確なエラーが出にくく制御されていて、個性が少ないレンズユニットです。安価で大量に流通していることも考えると、所有欲を満たすものではありません。

このモデル

Novar-Anastigmat 5cm F4.5は、3群3枚のトリプレット型です。この、Novar-Anastigmat は、状態の悪いIkontaに付いていました。T*やTの表記はありません。

Novar-Anastigmatは、Zeiss製だと思っていました。しかし、このトリプレットにTriotarの名称を使用しない理由や、シリアル番号が記載されていないことなど、幾つか疑問がありました。

この点を、ぐりやんさんが、詳しく調べてくれていました。その記事によると、Novar-Anastigmat は、Optische Anstalt Saalfeld社というICAの子会社が製造していたそうです。

撮影準備

Leica 39mm スクリューマウント(L39)に合わせます。14.5mmの鏡筒で22.30 mmの穴を開けてレンズユニットを固定します。

レンズキャップはヘリコイドが付いているので、単純な形では無いものにしました。これは無限遠にすると入るようになっています。

マウントアダプター

全群繰り出し式ですので、どのアダプターでも最短撮影距離を短縮可能です。

パターン1 L39-LM + LM-NEX(マイクロヘリコイド付き) :L39をLeica Mマウントに変換する方法

L39-LMは各種類ありますが、どれを用いても変化がありません。

 

パターン2 M39-M42 + M42-M42(10-15mm)M42-NEX(プレート) :M42ヘリコイドアダプターを用いる方法

パターン3 L39-LM + TECHART LM-EA9

撮影(作例)


開放では端は流れて、解像は甘くなります。


やや周辺光量落ちがみられる場合があります。

逆光であらわれるフレアによりコントラストが甘くなりますが、順光ではコントラストは高い表現をします。


暖色系の色かぶりがおこりやすくなります。

ありがとうございました。

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