Pancolar 50mm F2の別名-Praktinaマウントアダプターを自作しました。
おすすめ度
購入のしやすさ 3/10
Flexonは、レンズ構成は同じですが、Pancolar 50mm F2の旧名称です。Pancolar 50mm F2よりも流通量が少なく、見つけにくいレンズです。高価なレンズなのか?というと、そこまで高価ではありません。それは以下の理由だと思います。
- Flexonは、ExaktaとPraktinaマウントモデルのみで、M42モデルがありません。(M42モデルは人気で価格が上昇しやすく、それにつられ、その他のマウントモデルも上昇する傾向にあるからです。)
- FlexonのExaktaモデルは非常に少なく、人気の無いPraktinaマウントが、少ないながらも流通している。
- Pancolar 50mm F2はF1.8の上位モデルがあり、F2は人気が高くなく安価で推移している。これと同じFlexonも、Pancolar F2の影響で、比較的安価で推移している。
使いやすさ 6/10
- 最短撮影距離0.5mで、寄れるレンズです。
- レンズ先端部を、指でつまんでピント調節をすることになるため、操作性は高くありません。
上記は、Pancolar 50mm F2と同様です。しかし、今回のFlexon 50mm F2は、Praktinaマウントです。市販アダプターの販売が無いわけではありませんが、高価で入手性が良くありません。
現代レンズと比較した描写の独自性 7/10
- 開放では、ダブルガウス型らしく、ぐるぐるボケなど後ろボケが派手に暴れます。
- やや、周辺減光も見られます。
- 絞ると、収差はほぼ消えます。
- 絞ると、コントラストが高くなりますが優しさは残ります。
- 耐逆光性のは高くありません。フレア&ゴーストが発生します。
総合 5/10
レンズの描写は、Pancolar 50mm F2と同様で非常に魅力的です。しかし、あえてFlexonを選ぶ理由は希薄です。比較的安価で、マウントアダプターの入手性の高いExaktaマウント(またはM42モデル)のPancolar 50mm F2を選ぶのがベストチョイスだと思います。
このモデル
Pancolar 50mm F2は、Carl Zeiss Jenaが、Biotar 58mm F2の後継レンズとして、1957年からFlexonの名称で販売し、1959年からは Pancolar に名称変更して、1969年まで製造したレンズです。レンズ構成は、Biotar 58mm F2と同じ、4群6枚の典型的なダブルガウス型です。1965年から、 トリウム含有のF1.8や、5群6枚の変形ダブルガウスのF1.8も併売されていました。
LENS-DB.comによると、Flexon 50mm F2は、ExaktaマウントとPraktinaマウントが製造されたようです。
撮影準備
PraktinaマウントのレンズをSony Eマウントに適合させるためには、ebayでCam_bartさんやrareadapterstxさんが、Praktina-EF、Praktina-Sony E(NEX)、Praktina-L39を売っているので、購入するのがお勧めです。たまたま、Yahoo!オークションで、他のレンズを購入したときに、付いてきたCam_bartさんのPraktina-Sony E(NEX)を入手しました。使い勝手は非常に優れています。
Flexonは最短撮影距離0.5mのため、これで十分使えます。
3DプリンターでPraktina-L39マウントアダプターを作成しました。
これらは硬度のあるOVERTURE PLA+ フィラメントを用いて出力しました。
Parts1
Parts2
Part2のカメラ側はL39マウントです。(若干のオーバーインフ気味に仕上げていますので、確実に無限遠が得られます。)
リアCap
リアキャップを作成しました。
内面処理
3Dプリンター出力品の内面は、アクリル塗料(ターナー色彩 アクリルガッシュ 暗黒ブラック)の塗布を行いました。
この塗布には、筆を用いるよりも、キムワイプか、ケイドライが向いていると思います。
ヘリコイド付きマウントアダプター
パターン1 L39-LM + LM-NEX(マイクロヘリコイド付き) :L39をLeica Mマウントに変換する方法
L39-LMは各種類ありますが、どれを用いても変化がありません。
パターン2 M39-M42 + M42-M42(10-15mm)+M42-NEX(プレート) :M42ヘリコイドアダプターを用いる方法
パターン3 L39-LM + TECHART LM-EA9 :AF化する
内面処理
3Dプリンター出力品の内面は、アクリル塗料(ターナー色彩 アクリルガッシュ 暗黒ブラック)の塗布を行いました。
この塗布には、筆を用いるよりも、キムワイプか、ケイドライが向いていると思います。
ヘリコイド付きマウントアダプター
パターン1 L39-LM + LM-NEX(マイクロヘリコイド付き) :L39をLeica Mマウントに変換する方法
L39-LMは各種類ありますが、どれを用いても変化がありません。
パターン2 M39-M42 + M42-M42(10-15mm)+M42-NEX(プレート) :M42ヘリコイドアダプターを用いる方法
パターン3 L39-LM + TECHART LM-EA9 :AF化する
パターン4 L39-NEX
撮影(作例)
開放では、ダブルガウス型らしく、ぐるぐるボケなど後ろボケが派手に暴れます。
前ボケも暴れます。
やや、周辺減光も見られることがあります。
絞ると、収差はほぼ消えます。
絞ると、コントラストが高くなりますが優しさは残ります。
耐逆光性のは高くありません。フレア&ゴーストが発生します。
ありがとうございました。