Ernst Ludwig Victar 50mm F2.9

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癖の強い滲む3枚は白黒専用?

おすすめ度

購入のしやすさ 7/10

Victarとレンズ構成が同じMeritarは、ダメ玉として有名で、数千円~という安価で流通していることが多いです。その一方、流通量は多くはありません。Meritar まで含めて注意深く探すと、かなり安価な個体を見つけられるかも知れません。

使いやすさ 6/10

  • 普通でしたら、50mmで開放F値2.9、M42マウント(PRAKTICA マウント)は、使いやすい「はず」です。
  • 最短撮影距離0.75m(表記上、実際は0.7m未満)です。ヘリコイド付きマウントアダプターで短縮は可能ですが、全群繰り出しでは無いため、ヘリコイド付きマウントアダプターでフォーカシングすると、ボケが暴れます。
  • 線の太い描写で、絞るとピントの山が分かりにくくなります。
  • 下記の理由で、現代風の描写を求めるならば、恐ろしく使いにくいレンズです。

現代レンズと比較した描写の独自性 9/10

  • 線の太い描写で、絞るとピントの山が消失し、全体がぼやけます。
  • 開放では、ソフトレンズのような柔らかい描写で、シャープさはありません。
  • ノンコートなのか、逆光耐性がとても低いレンズです。
  • 白が滲み、簡単に画面全体がフレアで覆われたり、派手なゴーストが出現します。
  • 露出がアンダーな部分は、強く青みがかり、色調が狂います。
  • オリジナルのヘリコイドのみを用いると、玉ボケは綺麗です。
  • マウントアダプターのヘリコイドを用いると、背景が暴れます。

総合 7/10

普通のシャープなカラー写真を、RAW現像をせずに撮ろうとすると、ダメ玉の側面が強く表れます。これに、抗うのは非常にストレスがかかる作業になります。しかし、ソフトな描写を求める、逆光で遊ぶ、もしくはモノクロ化するのではれば、選択肢の1つとしても良いのかも知れません。

このモデル

レンズ構成は3群構成で間違いは無さそうですが、明確な情報源が無いため、錯綜しています。Camera Wikiでは、”Simple Triplet”と表記されています。spiralさんも、Tessarの3枚目と4枚目を合わせた”Simple Triplet”として、Malykh.comさんも3枚玉として扱っています。一方で、出品者のひとりごとさんによれば、2群目が2枚の貼り合わせの3群4枚構成であるとされています。Victar 50mmが、販売当時、普及価格帯レンズとして扱われていたこと。コーティイングすらされていない(もしくは未熟な)このレンズに、1群目や3群目ではなく、あえて2群目で接合面を増やす理由が理解できない。この2つの理由から、ここでは”Simple Triplet“として扱います。

この個体は、M42ネジが切ってあり、Praktiflexフランジバックですので、通常のM42マウントアダプターで適合します。シリアルNOは610,***ですので、Camera Wikiから1950年前後の製造のようです。

撮影準備

M42マウントですので、最短撮影距離を改善するためM42ヘリコイドアダプターを用います。

 

撮影(作例)

順光で絞り込ると線は太いままですが、ある程度のコントラストは確保できます。

さらに絞り込むと、 ピントの山が怪しくなります。

開放にすると、軟調で低コントラストな像になります。

斜光から容赦なく、ゴーストが発生します。

逆光では、フレアが発生します。

1段絞りくらいが適切なシャープさが得られそうです。

アンダーで青系が強くなります。

  たびたび変な色の描写も白黒にすると、意外と悪くないのかもしれません。

前ボケも後ろボケも悪くはありません。

 

滲むレンズです。

ありがとうございました。

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